お客様のお見送りをやめました

こんにちは!神奈川県大和市南林間にある完全貸切で乾かしただけで収まるカットを追求しております
パーソナル美容室
Kicchi hair designの中嶋です!

中嶋カウンセリング.jpegのサムネイル画像

素晴らしいサービスのお店を利用すると、
例えば「出口までお持ちします!」だったり
こちらの姿が見えなくなるまでお見送りしてくれたり
と、昔からサービスはお客様の想像を超えるよう教育されてきましたよね。

サービス業の方は共感していただけるとは思いますが、
例えば東京ディズニーランドでは
清掃員の方に「何を拾っているんですか?」と聞くと
「星のかけら」だとか「夢」と答えてくれることは、

東京ディズニーランドの外部向けセミナーに行ったことのある人の中では有名な話です。

これもサービスの一環!パークにいらしたゲストには現実を忘れさせるリップサービスですよねー
✌︎('ω'✌︎ )

Kicchiでは過剰なサービスはしません。


ご来店いただいている、サロン滞在中には
おもてなしとして、サービスを提供いたしますが
それは、居心地の良い時間を過ごしていただきたいからであって
接客、接遇のテンプレートであってはなりません。


その上で、私なりにお店で受けるサービスで
これ要らないんじゃないか?と思ったことを辞めていくということを実行しております。

要らない、というのはあっても無くてもという水準じゃなくはっきりと「要らない」と感じたものです。


そのナンバーワンが、

お客様が見えなくなるまでお見送りをする
という慣習です。
これ、要らなくないですか?


以前からお付き合いのあった、
90代と70代の母娘で来ていただいていたお客様、
とても礼儀正しい方で、サービス提供側のこちらへの作法も素晴らしく、むしろ関心したものですが、

お見送りの文化にも完璧に対応していて、
こちらがお見送りをしていると
「どうか中に入ってください、寒いでしょ?」
と誘導してくださる始末。
しまいには、それでもお見送りを続けていると、
角を曲がるまで、5回は振り返り、立ち止まり、
こちらに会釈をくださいました。

お客様の立場からしたら、当店は通りに面しているため、
曲がる道を行かない場合にはずーーーーっと見えたままです。
その間ずーーーーっと扉を閉められません。

テナントビルの美容室だとしたら、別のテナントビルに入らない限りお見送りを止めることができません。理由は、それが失礼だと教わっているから。

駅まで300mほど曲がり角のない美容室で
お見送りをしていなかったら、失礼なんでしょうか?

きっとどこかで何mと目安を決めて、お店の中に戻るでしょう。つまり、アレンジしている訳です。


脳死の接遇は、もう辞めた

私は美容師ですが、
サービスマンの顔をもつと考えたとしても、
「ありがとうございます、どうかまたよろしくお願いします」
と笑顔を交わせた瞬間に、コミュニケーションの線は切っていいと考えます。
その瞬間に感情が弾けて混ざり、一対一の
情念とちょっとした約束を交わす訳です。

「また会えるかな?」「また会いたいな」「また会えるといいな」が私にとってのお別れの挨拶さよならです。

瞬間に感情が弾けるから価値がある。目と目で通じ合う、というやつです。

その瞬間を大切にしたいので、先人が作ってくれた文化であろうテンプレートは、ありがたく使用させていただきながら、アレンジして最大化しますよ。

すべては、また会いたいお客様のために!


なので、姿が見えなくなるまでのお見送りはしません。


長くなりましたが、お見送りは扉のとこまで。
素っ気ないだとか、物足りないと感じる方もいるとは思いますが、

中嶋はそういった思いでお客様の背中を見送っております。
作法を軽んじるつもりはありませんが、思いを込めてお見送りだけはします。


今回は以上になります!
読んでいただき、ありがとうございました!

思いますが、それはそれ。
すべてのお客様にフィットするなんておこがましいこと考えられないですから。
(`・ω・´)
共感していただけるだけで結構です。